手動でダウンロードしてインストールする方法
ホームページでは、ビルド済みのDEBパッケージとRPMパッケージが配布されています。
使用しているLinuxディストリビューションのパッケージマネージャーでインストールできるものが最新でない場合など、これを利用することもできます。
Debianの場合
2025年6月時点でDebian安定版が提供するLazarusのバージョンは2.2.6であり、公式の最新版が4.0と比較するとかなり古いので、手動でダウンロードしてインストールするほうが良い選択です。
まず、DEBファイルをダウンロードします。
WebブラウザでLazarusのホームページを開いて、ダウンロードページのリンクを探します。 上のスクリーンショットを参考に、Debian/Ubuntu 64ビットの場合は「Linux DEB 64 Bits」という項目をクリックしてください。 すると、ダウンロードするファイルが置かれているページへ飛ばされます。 そこで以下の3つのファイルをダウンロードします。
- lazarus-project_4.0.0-0_amd64.deb
- fpc-src_3.2.2-210709_amd64.deb
- fpc-laz_3.2.2-210709_amd64.deb
ダウンロードが完了したら、この3つのDEBファイルをaptコマンドでインストールします。 インストールは順番通りに行わければなりませんので、注意してください。
その順番は次のとおりです。
- fpc-laz
- fpc-src-laz
- lazarus-project
インストールするコマンドは次の通りです。
$ cd ダウンロードしたファイルが置かれている場所 $ sudo apt ./fpc-laz_3.2.2-210709_amd64.deb $ sudo apt ./fpc-src_3.2.2-210709_amd64.deb $ sudo apt ./lazarus-project_4.0.0-0_amd64.deb
カレントディレクトリのファイルであることを指示する「./」を忘れないようにしてください。
依存するパッケージはaptが自動でダウンロードしてくれます。
これでおしまいです。
Raspberry Pi OSの場合
Raspberry Pi OSはDebian安定版をベースとしているので、aptで提供されるLazarusのパッケージも公式の最新リリースではありません。 2025年6月時点でaptで提供されているLazarusのバージョンは2.6.6です。 この古いバージョンを実際に試してみたところ、いくつかの不具合が目立ちました。
LazarusのホームページでRaspberry Pi OSで利用できるDEBパッケージが配布されているので、そちらを利用するのがおすすめです。
ダウンロードするには、上に貼り付けたスクリーンショットを参考に「Linux Raspberry Pi」という項目を探してクリックしてください。
ファイルのダウンロードページで以下のファイルをダウンロードします。
- lazarus-project_4.0.0-0_arm64.deb
- fpc-src_3.2.3-240813_arm64.deb
- fpc-laz_3.2.3-240813_arm64.deb
ダウンロードが完了したら、この3つのDEBファイルをaptコマンドでインストールします。 インストールは順番通りに行わければなりませんので、注意してください。
その順番は次のとおりです。
- fpc-laz
- fpc-src-laz
- lazarus-project
インストールするコマンドは次の通りです。
$ cd ダウンロードしたファイルが置かれている場所 $ sudo apt ./fpc-laz_3.2.3-240813_arm64.deb $ sudo apt ./fpc-src_3.2.3-240813_arm64.deb $ sudo apt ./lazarus-project_4.0.0-0_arm64.deb