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Lazarusのインストール
Lazarusは軽量な開発環境ではありません。 Lazarus IDEとFreePascalコンパイラを中心として、様々なコンポーネントライブラリで構成されます。 依存するシステムライブラリも多くあります。 クリーンな環境にインストールするときには1〜2ギガバイトほどの容量が必要になります。
インストール手順
ほとんどのLinuxディストリビューションで一式まとめたパッケージが提供されているので、インストール作業はとても簡単です。
Debian/Ubuntuベースのディストリビューション
aptでlazarusパッケージをインストールします。
$ sudo apt install lazarus
Ubuntu 25.04 (plucky)で提供されているLazarusのバージョンは3.8です。
Debian 12 (bookworm)で提供されているLazarusのバージョンは2.2と古いので、Lazarusのホームページからダウンロードしてインストールしたほうが良いかもしれません。
Fedora
Arch Linuxベースのディストリビューション
Fcitx5を利用している場合の注意
日本語入力のためのIMとしてFcitx5を利用している場合、残念ながらLazarus IDEのソースコードエディタで日本語の入力ができません。 それだけならまだしも、システムの状態によっては英数字さえまともに入力できなかったりIDEがクラッシュしてしまう場合があります。
ソースコードエディタでFcitx5による日本語入力をできるようにする方法はまだ見つけていません。 しかし、英数字の入力ならば支障なく行える方法は見つかったので、それを紹介しておきます。
Debian/Ubuntuベースのディストリビューション
パッケージ fcitx5-frontend-gtk2 がインストールされていることを確認してください。 このパッケージがインストールされていないと文字入力に際して様々な問題が発生します。 もし自発的にインストールしたことがなければインストールされていない可能性が高いです。 次のコマンドでインストールできます。
$ sudo apt install fcitx5-frontend-gtk2
Fedora
パッケージ fcitx5-gtk2 がインストールされている必要があります。 このパッケージは自発的にインストールしていなくても、fcitx5とlazarusの両方がインストールされているならば自動でインストールされている可能性が高いです。 それでももしインストールされていなければ次のコマンドでインストールできます。
$ sudo dnf install fcitx5-gtk2