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GNUstepのインストール
GNUstepのプログラミングを始めるために必要なソフトウェアは、Linuxディストリビューションのパッケージマネージャーでインストールできることが多いです。 そうでない場合はソースコードからビルドしてインストールする必要があります。 もしGNUstep関連のパッケージが存在しなかったとしても、GCCのObjective-Cのコンパイラだけでもインストールしておきます。
Ubuntu 24.04 LTS
Ubuntuでは、GNUstep関連の多くのパッケージが提供されています。 手っ取り早く始めるにはgnustep-develというパッケージをインストールするのが簡単です。 必要なもの一式をまとめてインストールしてくれます。 これをインストーするだけで、GCCを利用したObjective-C+GNUstepのプログラミングを始めることができるようになります。
$ sudo apt update $ sudo apt install gnustep-devel
残念ながら、このパッケージではObjective-CのコンパイラとしてClangを使うことができません。 Clangを使いたい場合は、ソースからビルドする方法を取ります。
ソースからビルド
使用しているディストリビューションでGNUstepが提供されていない場合、または不完全な場合はソースコードからビルドしてインストールします。
Fedora 43 の例
ソースからインストールすれば、GNUstep MakeでClangを使うように調整できます。。 GCCだとObjective-Cの機能がかなり制限されるので、Clangを使うようにするのがおすすめです。
事前要件
以下をあらかじめパッケージマネージャーでインストールしておきます。
- clang
- lld
- libobjc2
libobjc2はソースからインストールしたほうが良いかもしれません。
tools-make
ファイル INSTALL に軽く目を通しておきます。
$ ./configure \ --enable-native-objc-exceptions \ --enable-objc-arc \ --with-runtime-abi=gnustep-2.1 \ --with-library-combo=ng-gnu-gnu \ CC="clang" CXX="clang++" CPP="clang -E" LDFLAGS="-fuse-ld=lld"
注意
–with-runtime-abi=gnustep-x.y の x.y はlibobjc2のバージョンに合わせます。
たぶん ./configure で、Clangのオプション -V、-qversion が無効なためエラーになります。
このオプションをサポートするClangのバージョンは存在しません。
configureスクリプトの該当箇所を探して、適切なもの(-v や –version)に書き換える。あるいは削除します。
configureが通ったらmakeします。
$ make -j4 $ sudo make install
prefixを指定しなければ /usr/local 以下にインストールされます。
アンインストールは make uninstall でできます。
libs-base
ファイル INSTALL に軽く目を通しておきます。
依存するものパッケージマネージャーでインストールします。
$ sudo dnf install libffi-devel libicu-devel libicu-devel gnutls-devel libxml2-devel \ libxslt-devel libxslt-devel avahi-devel zlib-ng openssl-devel libcurl-devel libdispatch-devel
GNUstep Make を有効にします。
$ source /usr/local/share/GNUstep/Makefiles/GNUstep.sh
ビルド、インストールを実行します。
$ ./configure $ make -j4 $ sudo make install
