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fltk:install2 [2025/05/30 16:02] – [追加の作業] Convert かけて to 欠けて freemikan | fltk:install2 [2025/06/12 11:21] (現在) – [追加の作業] Wrap "Use Xft" with 「」 freemikan | ||
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[[fltk: | [[fltk: | ||
- | [[install|FLTKのインストール]]は不完全です。 | + | [[install|FLTKのインストール]]のページは不完全です。 |
- | このページは、それを補うページとなっています。 | + | このページでそれを補います。 |
- | 結論だけを先に書くと、[[https:// | + | ===== 結論を先に... ===== |
+ | [[https:// | ||
その上で、FLTKを再ビルド((CMakeコンフィギュレーションからやり直してください。FLTKを利用するアプリケーションの方でも再ビルドも必要です。))します。 | その上で、FLTKを再ビルド((CMakeコンフィギュレーションからやり直してください。FLTKを利用するアプリケーションの方でも再ビルドも必要です。))します。 | ||
- | それ以外のビルド手順は[[install|FLTKのインストール]]と違いありません。 | + | それ以外のビルド手順は[[install|FLTKのインストール]]のページと違いありません。 |
===== 経緯 ===== | ===== 経緯 ===== | ||
- | [[install|FLTKのインストール]]では、基本的なインストールの手順を紹介しました。 | + | [[install|FLTKのインストール]]のページでは、基本的なインストールの手順を紹介しました。 |
ビルド時に指定したオプションはCMAKE_INSTALL_PREFIXのみでした。 | ビルド時に指定したオプションはCMAKE_INSTALL_PREFIXのみでした。 | ||
その目的は、システム全体に影響が及ばないように、ホームディレクトリ以下のディレクトリにFLTK 1.4をインストールするようにすることでした。 | その目的は、システム全体に影響が及ばないように、ホームディレクトリ以下のディレクトリにFLTK 1.4をインストールするようにすることでした。 | ||
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ヒントとして、[[install|FLTKのインストール]]のときに出力された[[logs: | ヒントとして、[[install|FLTKのインストール]]のときに出力された[[logs: | ||
- | <cli> | + | <code> |
-- Use Wayland | -- Use Wayland | ||
-- All drawing uses Cairo No | -- All drawing uses Cairo No | ||
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-- Fl_Cairo_Window support | -- Fl_Cairo_Window support | ||
-- Use std:: No | -- Use std:: No | ||
- | </cli> | + | </code> |
注目すべきは、PangoとXftの両方ともがNo、つまり利用不可能となっている点です。 | 注目すべきは、PangoとXftの両方ともがNo、つまり利用不可能となっている点です。 | ||
- | 最終的には、FLTKのソースに付属している[[https:// | + | 最終的には、FLTKのソースに付属している[[https:// |
===== 追加の作業 ===== | ===== 追加の作業 ===== | ||
- | [[https:// | + | [[https:// |
((掲載されているのはDebian、Ubuntu系列のパッケージ名ですが、他のディストリビューションでも十分なヒントになるでしょう。)) | ((掲載されているのはDebian、Ubuntu系列のパッケージ名ですが、他のディストリビューションでも十分なヒントになるでしょう。)) | ||
- | この中に次の1行が見つかります。 | + | 必須なソフトウェアの中に次の1行が見つかります。 |
sudo apt-get install libxft-dev | sudo apt-get install libxft-dev | ||
- | 先のログで'' | + | 先のログで「Use Xft」がNoになっていたのはこれが欠けていたためでした。 |
- | インストールして、FLTKを再ビルド((CMakeコンフィギュレーションからやり直してください。FLTKを利用するアプリケーションの方でも再ビルドも必要です。))してかやれば最低限のフォントの問題は解決します。 | + | Xftライブラリのパッケージをシステムにインストール(つまり、上記コマンドを実行)してから、FLTKを再ビルド((CMakeコンフィギュレーションからやり直してください。FLTKを利用するアプリケーションの方でも再ビルドも必要です。))してやれば最低限のフォントの問題は解決します。 |
Xftを有効にしたあとに作成した[[example-app-countdown_timer|サンプルアプリケーション]]では、日本語も表示されるし、TrueTypeフォントもきれいに表示されます。 | Xftを有効にしたあとに作成した[[example-app-countdown_timer|サンプルアプリケーション]]では、日本語も表示されるし、TrueTypeフォントもきれいに表示されます。 | ||
- | より優れたフォントのサポートが必要ならばPangoもシステムにインストールした上でFLTKを再ビルド((CMakeコンフィギュレーションからやり直してください。FLTKを利用するアプリケーションの方でも再ビルドも必要です。))すると良いでしょう。 | + | より優れたフォントのサポートが必要ならばPangoの開発パッケージもシステムにインストールした上でFLTKを再ビルド((CMakeコンフィギュレーションからやり直してください。FLTKを利用するアプリケーションの方でも再ビルドも必要です。))すると良いでしょう。 |
+ | 他にも欠けているものや、あるいはオプションで有効にしたいものがあれば、ディストリビューションのパッケージマネージャーでそれらのライブラリをインストールしてFLTKを再ビルド((CMakeコンフィギュレーションからやり直してください。FLTKを利用するアプリケーションの方でも再ビルドも必要です。))しておきます。 |